(2) ふくしまDCキャンペーン

 福島県と県内全市町村、JR各社、観光団体などが一体となって取り組む大型観光企画「ふくしまデスティネーションキャンペーン(DC)」が2015(平成27)年4月から6月まで展開された。

 郡山市内でもさまざまなイベントや取り組みを通して地域の魅力を観光客にアピールした。期間中、多くのイベント列車がJR郡山駅発着で運行された。磐越西線の郡山-会津若松駅間で導入された観光列車「フルーティアふくしま」は、市内の青木商店が商品開発に協力した。県産の果物を使ったケーキやタルト、飲み物を提供し、家族連れや女性らの人気を集めた。

 JR郡山駅は、2015(平成27)年4月1日から列車の発車メロディーを市ゆかりの人気音楽グループ「GReeeeN(グリーン)」(2024(令和6)年に「GRe4N BOYZ(グリーンボーイズ)」にグループ名を変更)の曲に変更した。新幹線ホームは「キセキ」、在来線ホームは「扉」のメロディーを採用し、初日は駅構内で記念セレモニーも行った。

 ふくしまDCの前年2014(平成26)年にはプレキャンペーン、翌年2016(平成28)年にはアフターDCも展開され、観光を核にした復興が進んだ。