(3) プロスポーツ球団の誕生

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興を掲げて2014(平成26)年、郡山市を本拠地としてバスケットボールの福島ファイヤーボンズ、野球の福島ホープスが相次いで誕生した。福島ファイヤーボンズは同年秋からプロバスケットボールのbjリーグに参戦、後にリーグ組織の再編で2016(平成28)年以降はBリーグ2部(B2)で戦っている。福島ホープスは2015(平成27)年からプロ野球独立リーグのBCリーグに加盟し、球団経営母体の変更で2019(令和元)年からは福島レッドホープスと名前を変えて活動している。

 それぞれリーグでのプロスポーツ活動はもちろん、子ども向けの競技教室や市民向けのスポーツ教室など地域に貢献する活動を展開している。とうほう地域総合研究所は両球団のリーグ参戦初年度に、主催試合の興行経費や対戦チーム選手の宿泊費、来場者の交通費、飲食代などでそれぞれ年間5億円余りの経済波及効果があると試算した。検証結果は公表されていないが、経済効果以外の部分をとらえてもプロスポーツに触れる機会の少なかった市民に新しいスポーツ文化醸成のきっかけをつくるなど貢献は大きい。

 2017(平成29)年には女子バレーボールのデンソーエアリービーズが郡山市とホームタウンパートナー協定を結んだ。毎年Vリーグの公式戦を数試合、宝来屋郡山総合体育館で実施している。バレーボールスクールも開催している。

(鈴木 俊哉)