2020(令和2)年1月28日に日本人の初感染が発表され、一気に警戒感が高まる。郡山市では、市の呼びかけで郡山医師会、郡山地方消防組合消防本部、磐梯熱海温泉旅館協同組合、市旅館ホテル組合、JR郡山駅、福島交通郡山支社などから代表者が集い1月31日、ニコニコこども館で連絡調整会議を開いた。医療・検査態勢の確認や相談の受付、対策の周知に意見を交わした。ビッグパレットふくしまで2月1日に開かれた「ふくしまの酒まつり」では飲食を提供するスタッフ全員がマスクを着用して業務に当たった。このころから感染防止への動きが強まった。
郡山市国際交流協会は、2月21日、協会創立30周年を記念して2月23日に開催予定だった「こおりやま国際音楽交流会」の中止を決めた。市は2月下旬から3月末までに予定していた市主催・共催のイベント約300のうち、不特定多数の人が集まるイベント約200を中止もしくは延期にした。イベント開催の指針や基準は感染拡大・収束に伴って幾度となく改定され、その都度主催者は対応に追われた。
学校も多くの休校措置を取った。政府が、2月下旬に全国すべての小中高校などの3月2日から春休みまでの臨時休校を要請した。県内では春休み明けの4月に一度は学校生活がスタートしたが、その後に国の緊急事態宣言が発令され、児童生徒は10日ほど登校しただけで再び休校を強いられ、学校が再開したのは6月に入ってからだった。