1 東日本大震災と原発事故による影響と暮らしの変化

 2011(平成23)年3月11日、我が国の観測史上最大となるマグニチュード9.0を記録した大地震と、それに伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故は、世界最悪のものとなり、郡山市においては、死者1名、損壊家屋は63,651件を数え、道路や上下水道施設をはじめ多くの公共施設が損傷するなど、甚大な被害が発生した(郡山市役所総務部防災危機管理課(2021)『~東日本大震災から10年~郡山市 まちの記録 市民の記憶2011.3.11~2021.3.11』)。

 また、原子力災害の傷跡は深く汚染土壌の除去・搬出をはじめ、子どもたちの戸外での活動制限等、多くの課題が生まれ、暮らしへの変化をもたらした。