2011(平成23)年5月、郡山市教委により、小、中学校での体育等の教育活動を含む屋外活動時間を1日3時間以内にするよう制限された。郡山市の中心市街地に屋内遊び場「ペップキッズこおりやま」が作られると3ヵ月で10万人が訪れるほどのにぎわいとなった(『福島民友』2012年4月12日)。ペップキッズを作るのに関わった「郡山市震災後子どもの心のケアプロジェクト」は、震災以降、子どもの活動が制限されてきたことが、子どもの運動不足やストレスに繋がっているとした。
2012(平成24)年4月、郡山市教委は1日3時間以内にしてきた屋外活動時間制限を新年度の2013(平成25)年度より解除することとした。この方針について当時の報道を振り返ると、市教委の担当者は、「学校によって差はあるが放射線量は大幅に下がった。運動できないストレスをなくすとともに、避難した子どもたちが戻るきっかけになってほしい」と期待している。制限の解除で、運動会を例年通り5月に屋外で実施する小学校は大幅に増える見通しだ。学校関係者は、「春にできて、ほっとしている」と話す。一方、比較的線量が高い地域の小学校では、今年も屋内施設での運動会を行う予定とされた(『福島民報』2012年4月7日)。