郡山市のご当地パンとして知られる「クリームボックス」。分厚い小ぶりの食パンに、牛乳や生クリーム、バターなどを混ぜたクリームをたっぷりと塗った菓子パンで、高校の購買部で販売されるなど、市民の間にすっかり定着している。「クリームボックス」は、1976(昭和51)年に「ベーカリーロミオ」が発売したのが始まりとされる。2014(平成26)年、郡山市で開かれた「B-1グランプリ」で、市民有志が来場者にPRしたことで知名度が増した。この有志が「クリームボックス楽団」である。地元団体の出店ブースが設けられると、郡山名物を出展したいということになり、音楽都市「楽都」にちなんで「クリームボックス楽団」が誕生した。団員は、約20人。販売店を書き込んだ「郡山クリームボックスマップ」を作成したほか、市内外のイベントなどに出店して手作りのクリームボックスを売っている(『福島民友』2016年7月24日)。
旅行情報誌「『じゃらん』」を発行するリクルートは、「『じゃらん』全国販売してほしい!ご当地パンランキング」を発表し、郡山市発祥の「クリームボックス」が3位に入った。調査は、インターネットのアンケートで47都道府県の20~50代を対象に行い、1,030人から回答を得た(『福島民友』2021年10月14日)。