郡山市がユニバーサルデザインの推進に向けて様々な施策や事業に取り組みを始めた時期に、郡山商工会議所は、郡山市と共催で2009(平成21)年度より「こおりやまユニバーサルデザインものづくりフェア」を市内のビッグパレットふくしま(福島県産業交流館)を会場に開催した。その催しには、ユニバーサルデザインの基本理念に賛同する大手の住宅メーカーや中小の地元企業など数多くの出展があり、郡山市内外から大勢の参加者が訪れて大きな関心を呼んだ。
郡山商工会議所が主催する「ユニバーサルデザインものづくりフェア」は、2011(平成23)年の東日本大震災により同会場が被災したことで中断された。
同時期、郡山商工会議所は、楽都郡山を意図した事業として「世界ベンチ・イス創作コンテスト」(注2)を、2006(平成18)年から2016(平成28)年まで実施した。そのユニークな作品群は、市内の公共施設等に分散配置されている。
なお、「世界ベンチ・イス創作コンテスト」の入賞作品の発表は、「ユニバーサルデザインものづくりフェア」の開催期間中に同会場内で盛大に行われたことで、新聞やテレビなどのマスコミ各社に広く報道されて注目を浴びた。
注2.当該事業の応募要領等は、<『郡山市史 続編4』第二編 社会 通史、314-315頁>参照