(5) 郡山地域テクノポリス推進機構によるユニバーサルデザインの支援活動

 (公財)郡山地域テクノポリス推進機構は、高度技術を有する企業誘致と地域企業の技術高度化を目的として「高度技術工業集積地域開発促進法(テクノポリス法)」に基づき、1986(昭和61)年3月1日に福島県のテクノポリス圏域6市町村(郡山市・須賀川市・鏡石町・石川町・玉川村・三春町)および圏域企業により設立された。同機構は、産学官の連携を図りながら郡山地域において新事業に取り組む企業などを育成・支援するために様々な開発支援事業を行っている。

 郡山市が、「バリアフリーからユニバーサルデザインへ」政策転換を行っている時期の2004(平成16)年に、同機構は、ユニバーサルデザイン製品開発支援事業として、ユニバーサルデザインの基本理念にもとづく製品開発の支援を福島県内の事業所等を対象に公募した。その結果、当該分野の専門家11名で構成された選定評価委員会が、応募された15件の中から最終的に4件を支援製品として選定した。そのユニバーサルデザイン製品類は、前項の「こおりやまユニバーサルデザインものづくりフェア」において、同機構の展示ブース等で公開されて注目された。

 同機構による当該事業は、数年続いたが、本市のユニバーサルデザインの推進に関連する事業であり、本節に記録すべき史料として補遺するものである。