(2) 次世代がん治療の開発

 太田西ノ内病院は、2019(令和元)年5月に、国内で初めて脳腫瘍に対する放射線治療の新しい技術(「ハイパーアーク」)を国内で初めて導入し治療を開始した。ハイパーアークを用いると複数の腫瘍を同時に治療でき、患者に対する負担が少なく、高い治療効果が得られると期待された。

 郡山市の南東北BNCT研究センターは、2020(令和2)年5月26日に、中性子を利用したがん治療法「ホウ素中性子捕捉療法」(BNCT)による治療を始めた。BN

 CTは、がん細胞に取り込まれるホウ素化合物を患者に投与し、中性子との反応でがん細胞のみを破壊する治療法で、民間の医療機関でBNCTの治療を行うのは世界初となった。