地域密着型サービスは、認知症や要介護高齢者が住み慣れた地域で生活し続けることを支えるため、地域の特性に応じた多様で柔軟なサービスを提供することを目的としている。原則として日常生活圏域を含む市町村の住民が利用可能なサービスである。定期巡回・随時対応型訪問介護看護や看護小規模多機能型居宅介護などは地域包括ケアシステムの中心となるサービスである。
定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、要介護高齢者の在宅生活を支えるため、日中・夜間を通じて、訪問介護と訪問看護が密接に連携しながら、短時間の定期巡回型訪問と24時間の随時対応を行うサービスであり、郡山市には8ヵ所ある。
看護小規模多機能型居宅介護は、医療ニーズの高い要介護高齢者であっても、小規模多機能型居宅介護を安心して利用できるよう、小規模多機能型居宅介護に訪問看護を組み合わせた複合型サービスであるが、郡山市には事業所がないため、積極的に民間活力の導入の推進を図っていくことが求められている。郡山市には、このほかにも、認知症対応型通所介護が8ヵ所、小規模多機能型居宅介護が37ヵ所、認知症対応型居宅介護49ヵ所(639床)、地域密着型特定施設入居者生活介護2ヵ所(58床)、地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護が7ヵ所(171床)、地域密着型通所介護が112ヵ所ある。郡山市においても、要介護高齢者、認知症高齢者の増加が予測されることから、今後サービスの整備を推進していくことが必要である。