1 障害児入所施設

 障害児入所施設は児童福祉法において、福祉型障害児入所施設は、保護、日常生活の指導及び独立自活に必要な知識技能の付与を、また、医療型障害児入所施設は、保護、日常生活の指導、独立自活に必要な知識技能の付与及び治療(医療法上の病院の指定)を目的と定められている施設である。2011(平成23)年度までは各障害別に分かれていたが、2012(平成24)年度から「障害児入所施設」へ一元化され、重複障害等への対応強化、自立に向けた計画的な支援提供が図られることとなった(厚生労働省(2020)『厚生労働省ホームページ』「障害児入所施設運営指針」<https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000830488.pdf>参照2023年11月17日)。

 郡山市には、福島県総合療育センター、入所支援事業所アルバの2施設があり、福島県郡山光風学園は社会情勢の変化を踏まえ2021(令和3)年3月末に施設を休止している。

 福島県総合療育センターは、1963(昭和38)年1月に郡山療育園として開園した。1987(昭和62)年に福島県心身障害児総合療育センターと改称となり、2004(平成16)年に現在の福島県総合療育センターに改称した。事業内容は医療型障がい児入所施設、診療相談、児童発達支援センター、居宅生活支援として児童短期入所事業、発達障がい者支援センターである。2014(平成26)年10月から児童発達支援センターに放課後等デイサービス「ひだまり」を開始、2015(平成27)年 4月から 保育所等訪問支援、障がい児相談支援、特定相談支援を開始した。障がい児を対象に総合的な支援を充実させ、障がいの早期発見並びに早期治療・訓練及び教育を行うための総合療育を目的としている(福島県(2022)『福島県ホームページ』「福島県総合療育センター事業概要令和4年度(令和3年度実績)」<https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/553188.pdf>参照2023年11月17日)。

 入所支援事業所アルバは、1967(昭和42)年に安積愛育園という知的障害児の入所施設として開設したが、東日本大震災を機に平成25年に施設を移転し、名前も新たに入所支援事業所アルバとして運営している。入所スペースではユニットケアを導入し、家庭的な環境の中で生活ができるよう配慮している。また、同じ建物内に相談支援事業所と未就学の通所支援事業所を併設しており、地域のニーズに対応できるよう連携したサービスを提供している(福島県知的障害者福祉協会『入所支援事業所アルバ』<http://faid.jp/facility/detail/22.php>参照2023年11月16日)。