養護老人ホームとは、老人福祉法にもとづく高齢者のための入所施設であり、その設置・運営は、地方公共団体または社会福祉法人により行われている。65歳以上の高齢者で身体上もしくは精神上の理由、または住宅等の環境上の理由、及び経済的理由により、居宅での生活が困難で養護が必要と認められる場合に入所することができる。入所手続きは、高齢者の居住する市区町村による調査にもとづき入所措置が決定される仕組みとなっている(厚生労働省(2020)『厚生労働省ホームページ』「養護老人ホーム・軽費老人ホーム<https://www.mhlw.go.jp/content/12201000/000656699.pdf>参照2023年1月18日)。
郡山市にある養護老人ホームは、社会福祉法人郡山清和救護園が運営する希望ヶ丘ホームの1施設である。希望ヶ丘ホームは、1950(昭和25)年3月に福島県郡山養老園として郡山市香久池に開設した。1967(昭和42)年に名称を福島県香久池ホームに改称し、1979(昭和54)年12月に現在地の郡山市希望ヶ丘に移転し、同時に名称を福島県希望ヶ丘ホームに改称した。2008(平成20)年4月、福島県より社会福祉法人郡山清和救護園に移譲され、養護老人ホーム希望ヶ丘ホームとして設置運営された。希望ヶ丘ホームは「お客様に満足を!仕事に喜びを!」をテーマに、課題先取りのサービス提供のためのシステムを構築し、質の高いサービス提供に努めている。このような取り組みの中で、2020(令和2)年2月、第30回福祉QC全国発表大会で敢闘賞と感動賞、2021(令和3)年12月、第6323回QCサークル(小集団改善活動)福島地区大会において、福島県知事賞と感動賞を受賞している。