(3) エネルギー対策

 郡山市は2020(令和2)年に経済産業省より「次世代エネルギーパーク」の認定を受けた。「郡山市次世代エネルギーパーク計画」では、本市全体を一つのエネルギーパークと見立て、市内の関連施設が連携することによって、次世代エネルギーについて実際に見て触れる機会や本市の発展の歴史を学ぶ機会を増やし、地球環境と調和した将来のエネルギーのあり方について、市民・事業者の理解の増進を図り、次世代エネルギーの導入を促すとともに、持続可能な社会の実現に寄与する計画としている。


図3

 2015(平成27)年に策定された「郡山市エネルギービジョン」において、エネルギーを取り巻く現状を踏まえ、市内の技術や資源を有効に活用し、省エネルギーの推進や新エネルギーの導入に取り組むとともに、エネルギー関連産業の振興を図り、持続可能なエネルギーの利用を目指す指針が示された。その推進期間は2015(平成27)年度から2020(令和2)年度までとされ、2020(令和2)年度までに市内の電力消費を2011(平成23)年度比で20%削減し、再生可能エネルギー等の導入割合を2011(平成23)年度の16%に対して、2020(令和2)年度までに30%へ拡大することを目標とした。2020(令和2)年度の太陽光発電量及びバイオマス発電量は、それぞれ2011(平成23)年度と比較して72,850千kwh及び81,723千kwh増えた。一方で、市内における電力消費量が190,968千kwh減ったことで、2020(令和2)年度の電力消費量に占める再生可能エネルギー導入割合は33%に達し、再生可能エネルギー導入割合は計画通りに増加した。2021(令和3)年3月に策定した「郡山市気候変動対策総合戦略」では、中期目標である2030(令和12)年度までに、市内の電力消費量を2013(平成25)年度比で30%削減し、再生可能エネルギー等導入割合を2030(令和12)年度の省エネ効果を加味した電力消費量の50%とする新たな計画目標値が示され、その達成に向けて、省エネの取り組みや再生可能エネルギー等の導入が推進されている。


図4 【再生可能エネルギー導入量】
出典:2022(令和4)年度版 郡山市の環境