郡山市の鳥が「カッコウ」であることにちなみ、公益財団法人日本野鳥の会郡山支部が野鳥愛護と自然保護の啓発のため、児童・生徒及び一般市民の協力を得て行ってきたカッコウ調査では、2018(平成30)年度までは生息数を維持していることが確認された。しかし、2019(令和元)年度以降は、日本野鳥の会郡山支部による「カッコウ調査」の継続が困難になり、現況値が把握できない状況となっている。
2010(平成22)年に策定された「郡山市第二次環境基本計画」(目標年度2017(平成29)年度)では、水源林再生支援整備面積の目標値として62haが定められた。2012(平成24)年度に43.32haであった水源林再生支援整備面積は、2017(平成29)年度には65.12haに達し、目標値が達成された。その後、毎年4.5haの皆伐及び再造林が行われており、水源林再生支援整備面積は2021(令和3)年度には83haまで拡大している。
環境保全型農業を推進するため、堆肥等による土づくりと、化学肥料・化学農薬の低減などを一体的に行うなど、持続性の高い農業生産方式を導入し、都道府県知事の認定を受けた環境にやさしい農業者であるエコファーマーは、2011(平成23)年度の697人に対し、2012(平成24)年度は525人と大きく減少した。これは東日本大震災の影響だけでなく、農業生産者の高齢化によるものであり、2020(令和2)年度のエコファーマーは252人まで減少している。
2016(平成28)年に策定された「郡山市鳥獣被害防止計画」では、有害鳥獣による農産物の被害面積の目標値として3.4ha(目標年度2021(令和3)年度)が定められた。捕獲等による個体数管理、侵入防護柵の整備による被害防除対策、耕作放棄地の適性管理の普及啓発による生息環境管理の推進により、2016(平成28)年度に7.6haであった有害鳥獣による農産物の被害面積は、2021(令和3)年度には3.3haまで減少し、目標値を達成している。