郡山市では、公用車購入の際に環境性能に優れた自動車(ハイブリッド自動車、電気自動車、燃料電池自動車等)の導入を促進し、温室効果ガスの排出抑制を図っている。2017(平成29)年6月には、水素社会の実現に向けた取り組みの一環として、再生可能エネルギーで水素を発生させる県内初の水素ステーションが郡山市役所敷地内に設置され、水素を燃料とする燃料電池自動車(FCV)も併せて導入された。2021(令和3)年度の公用車の環境性能に優れた自動車導入率は、9.76%(287台中28台)であった。
公衆衛生の向上及び公共用水域の水質保全を図るため、「郡山市第三次環境基本計画」のもとに公共下水道汚水施設整備事業や浄化槽設置整備事業が進められており、郡山市の水洗化率と生活排水処理率は減少することなく、年度ごとに増加している。2012(平成24)年度に83.2%であった生活排水処理率は、2021(令和3)年度には86.1%まで増加した。
郡山市では、水質汚濁防止法に基づき、市内を流れる河川及び湖沼の水質汚濁状況を監視している。市内の河川7地点における水質の汚れ具合を示すBODの測定値は、2012(平成24)年度から2016(平成28)年度は、6地点で環境基準値以下が達成されていた。2017(平成29)年度以降は、7地点のすべてで環境基準値以下が維持されており、目標が達成できている。
郡山市では、大気中の汚染物質である窒素酸化物、硫黄酸化物、光化学オキシダント、浮遊粒子状物質、微小粒子状物質の常時監視が、市内4ヵ所の一般環境大気測定局と1ヵ所の自動車排出ガス測定局で実施されている。2012(平成24)年度以降、光化学オキシダント以外の汚染物質については、大気環境基準値が達成されている状況が続いている。