「緑の基本計画」は、都市緑地法第4条に基づき、緑地の保全及び緑化の推進を総合的、計画的に実施するために策定するものであり、緑に関する将来像を定め、市民や団体、事業者などの皆様と一緒に取り組むための指針となる計画である。
「郡山市緑の基本計画」は、1994(平成6)年の都市緑地法改正を受け、“水と緑があふれるニュー・フロンティア『郡⼭ グリーン ルネッサンス プラン』”をテーマに掲げ、水と緑に託された先人の夢を未来につなげていくこと、そして、市⺠一人ひとりが豊かな未来都市を感じとれる水と緑を再⽣・創出することを目的に、1998年(平成10)年に策定し、以降、様々な取組を推進してきたところである。
策定から23年が経過し、この間、本市においても人口減少や温室効果ガスの排出増加による温暖化の進展など、自然や都市公園を取り巻く環境は⼤きく変化したこと、また、2017(平成29)年6月には、民間の知恵や活力を生かし、緑空間を保全・活用することを主旨とした都市緑地法・都市公園法の改正があったことから、本市では、今後を見据えたSDGsに資する取り組みやグリーンインフラの推進、気候変動への対応なども加えた「郡山市緑の基本計画」を2021(令和3)年3月に改定したところである。
新たな計画では、基本理念を「未来(あす)へとつなぐ 人と“みどり”が協奏するまち こおりやま♪」とし、将来像の実現に向け、1.「緑を次世代に守り伝える」、2.「緑の多様な機能を高める」、3.「緑を柔軟に活用する」、4.「緑を育てる仕組みを作る」とする四つの基本方針のもと、18の施策を掲げ、10年後の2030(令和12)年を目標に、今後の緑の保全・創出・育成に向けた取組を総合的かつ体系的に進めることとしている。
年 | 主な動き |
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1994(平成6)年 | ・都市緑地保全法(現在の都市緑地法)の改正により、緑の基本計画制度が創設 |
1998(平成10)年 | ●「郡山市緑の基本計画」策定 |
2005(平成17)年 | ・景観緑三法が全面施行 |
2011(平成23)年 | ・東日本大震災及びそれらに伴う東京電力福島第一原子力発電所事故 |
2016(平成26)年 | ・国が「新たなステージに向けた緑とオープンスペース政策の展開について」を取りまとめ |
2015(平成27)年 | ・国の第4次社会資本整備重点計画おける課題対応のひとつに「グリ-ンインフラの取組推進」が位置付け |
2017(平成29)年 | ・緑空間を民間の知恵や活力を活かし保全・活用するための都市緑地法等の一部改正、Park-PFI制度の創設 |
2018(平成30)年 | ●開成山公園におけるPark-PFI導入の検討開始 |
2019(令和元)年 | ・東北地方を襲った東日本台風が発生 |
2021(令和3)年 | ●「郡山市緑の基本計画」を改訂 |