(3) 認定に至る経過

a 郡山市における認定申請経過

 認定に至る経過として2015(平成27)年1月に文化庁より同年度日本遺産の認定について募集があり、5月より郡山市から猪苗代町、会津若松市、安積疏水土地改良区への説明が開始された。同年7月には文化庁による視察があり、8月以降6回の打合せが行われた。また、2015(平成27)年8月には福島県庁文化スポーツ局への協力依頼と情報共有化が始まり、郡山市、猪苗代町、会津若松市(注1)とで連絡、打合せが実施された。9月から11月にかけては関係団体(安積歴史博物館、開成山大神宮、安積国造神社、開成社、安積野開拓顕彰会、久留米開拓報徳会ほか)への説明・情報収集も行われている。国の申請期限は翌年2月12日であり、2月1日には市長説明、その後、関係機関との最終調整を経て2月5日に福島県庁に申請が提出された。そして2016(平成28)年4月19日に開催された「日本遺産審査委員会」にて審議され、2016(平成28)年度「日本遺産(Japan Heritage)」に認定された。

注1.会津若松市はほかの物語による単独申請などの事情より、最終的には郡山市と猪苗代町との共同申請を国に行った。(第3編、第2章、第2節、1、(3)、bを参照)。