a ヤングボランティア「グリーンフォース(GREEN FORCE)」
ヤングボランティア「グリーンフォース(GREEN FORCE)」は、少年自身の規範意識や防犯意識を高め、少年ならではの視点や感性で地域住民に情報発信し、よりよい郡山市を目指す中学生から大学生の120人で結成された学生ボランティア団体であり、2009(平成21)年、郡山警察署において結成された(郡山警察署『地域安全白書』、警察庁電子版『グリーンフォース福島県』)。
その活動は、防犯や交通安全キャンペーン、有害環境浄化、声かけ事案被害防止教室、なりすまし詐欺被害防止や非行防止街頭キャンペーンと幅広い活動を展開した。東日本大震災や原発事故後は、避難所となったビッグパレットふくしま等で子どもたちに「イカのおすし」で安全・安心の意識づけや、学童クラブを訪問して卓球、糸電話、体操、節分の豆まきなど、屋外活動の制限を克服した遊びで激励するなど、市民からの感謝とともに報道により大きな反響があった。(図7)
b 郡山市違法客引きゼロ対策協議会
郡山駅前を中心にしつこい客引きや、俗にいう「カラス族」による役務の勧誘等が横行して市民に大きな不安を与えているとして、2008(平成20)年4月、「郡山市客引き勧誘行為等の防止に関する条例」を施行し、啓発活動や取締りを行い、これら行為は減少していた。しかし、東日本大震災を経て再び客引き行為が増加したことから、2017(平成29)年11月28日、商店街、防犯等ボランティア団体や関係機関等で「郡山市違法客引きゼロ対策協議会」を設置し、客引き行為禁止のステッカーの貼付やパトロール等の活動を強力に推進した。また、並行して警察による取締りを行い、条例違反で協議会設置後32人を逮捕(条例制定後累計58人逮捕)した。この結果、2017(平成29)年の平均客引き行為者が月平均62人から2021(令和3)年には31人と半減させるなど市民の安全・安心に貢献し、大きく報道された。(図8)