(4) ハザードマップの作成

 本市では、雨の降り方に応じた2種類のハザードマップを作成している。2013(平成25)年5月、台風等の大雨の場合の洪水ハザードマップとゲリラ豪雨(74mm/h、10分雨量23mm、総雨量101mm)の場合の内水ハザードマップを合冊した浸水ハザードマップ(冊子版)を発行し、浸水想定範囲の世帯に配布した(写真8)。

 2015(平成27)年5月11日には、2次元の浸水ハザードマップでは表現しきれない立体的な地形や時系列における浸水の発生状況を表すことが可能となる3次元浸水ハザードマップを作成し、市ウェブサイト上で公表した(写真9)。

 3次元浸水ハザードマップは、最大時間雨量101mm(2013(平成25)年6月豪雨相当)のゲリラ豪雨時のケース、2011(平成23)年台風15号による豪雨時のケース、2つのケースの浸水シミュレーション結果を公表しているもので、実際に撮影された画像を用いているため、浸水範囲が明確に分かり、時間の経過とともに浸水範囲が変化するため、避難経路と行動時期を検討する際に役立っている。本市ウェブサイトにおいて、2018(平成30)年度実績で、平常時1日あたり数十回、ゲリラ豪雨時1日あたり約450回から600回の閲覧があった。

 浸水ハザードマップについては、冊子版作成以降整備された雨水幹線等を考慮しながら2013(平成25)年版と同じ想定雨量で浸水シミュレーションを実施し、新たな浸水想定区域図を作成し、内水ハザードマップ(ポスター形式)として2020(令和2)年4月に公表した。なお、本市河川課で作成した洪水ハザードマップと合わせて、同年6月に市内全世帯及び事業所(約16万部)へ配布した。


写真8 浸水ハザードマップ


写真9 3次元ハザードマップの一例