国道4号は東北自動車道とともに東北地方の縦の大動脈であり、2003(平成15)年3月24日にあさか野バイパスは全長17.2kmが4車線で供用された。そして2009(平成21)年にあさか野バイパスが交差する台新交差点、大槻交差点、そして針生西交差点の3交差点を高架橋でまたぐ全長886mの針生高架橋の供用開始に伴い、高架部4車線、地上部4車線の合計8車線で南北の交通を処理している。
その後2016(平成28)年4月1日に国道4号郡山バイパス(あさか野バイパス)に並行する現道区間が福島県に移管された。現道区間は郡山市日和田町から須賀川市滑川までの約12kmで、北から三春街道入口交差点までが「一般国道288号」、若葉町交差点までが「県道荒井郡山線」、郡山駅入口交差点までが「県道郡山大越線」、それより南が「県道郡山停車場線」となった(図3)。
図4は、国道4号と旧国道4号の各地区における2015(平成27)年度、2021(令和3)年度「道路交通センサス」より得られた24時間交通量(日交通量)とその増減、そして混雑度を地図上に示したものである。ここで混雑度とは12時間(7時~19時)交通量を12時間に通行可能な交通量の最大値(交通容量という)で割ったものであり、1を超えると渋滞していることを示す。まず2015(平成27)年度と2021(令和3)年度を比較すると、国道4号の各地区の日交通量は約4,000台減少しており、富田地区では約17,000台減少しているが、安積町笹川字北向地区は500台増となっている。旧国道4号についても、約2~3,000台減少しているが、国道4号の富田地区に隣接している富久山町八山田地区では逆に約6,000台増加している。
次に混雑度に着目すると、国道4号上の郡山地区(BP)では、日交通量は約44,000台で平成27年と比較すると約5,000台減少したとはいえ、混雑度は1.78であり、渋滞が激しいと言える。また、旧国道4号では富久山町八山田地区において日交通量が約29,000台であり、混雑度は1.68と、この地区も渋滞していることがわかる。旧国道4号の多くの地区は混雑度が1を超えており、常に渋滞していると言える。