2011(平成23)年の東日本大震災(東北地方太平洋沖地震・気象庁)時における郡山市の指定避難場所には、避難者が一時的に退避する場所としての一時避難場所と、避難者を収容するための施設としての収容避難場所があった。一時避難場所は、小中学校、高校、大学のグラウンド、大規模公園など、地域全員の安全を確保できる場所となっており、収容避難場所は、小中学校、高校の体育館及び公民館など、避難者の安全を確保し、応急救護が容易に行える施設となっている。市内では、365ヵ所の避難施設が設置されており、うち一時避難場所が273ヵ所、収容避難場所が192ヵ所であった。一時避難場所と収容避難場所を兼ねている施設は、学校を主として109ヵ所あった。また、収容避難場所のうち、県の施設の主なものは、「テクノアカデミー郡山」、「郡山北工業高校」、「ビッグパレットふくしま」などがあった。
3月11日の地震発生を受けて、当日市内に避難所が設置され、翌3月12日には市内105ヵ所に最大10,013人が避難していた。なおこの時点のライフラインの被害は、避難所にも電力、水道等で大きな影響を及ぼしていた。また同日、県からは東京電力第一原子力発電所の事故に伴う避難者の受け入れ要請がなされている。 (『郡山市史 続編4』(資料編・p693))