(1) 放射能汚染

 2011(平成23)年3月11日に発生した東日本大震災により東京電力福島第一原子力発電所(原発)事故が発生し、福島県をはじめ東日本が広範囲に汚染された。郡山市内は、3月15日に原発で発生した放射性物質を含む雲(放射性プルーム)が、浜通りを南下したのち内陸に入り、南から北に流れ雨とともに地上に降り沈着し、市の中央部に比較的高い汚染が残った(『郡山市史 続編4』第二編、第4章第5節二)。

 市内の空間放射線量率(地上1mで1時間当たりのマイクロシーベルト)の分布の様子は、2011(平成23)年4月12日~16日に県が調査作成した空間放射線量率マップによれば、本市の東側と西側が低く、とりわけ湖南地区は非常に低かった(郡山市(2012)『郡山市の原子力災害対策第3版』p2)。