(1) 農地等の除染
「ふるさと再生除染実施計画」に基づき、市内で生産される米、果樹等の農畜産物のモニタリングにおいて、放射性セシウムが基準値(食品中の放射性セシウムの基準値は2012(平成24)年1月から一般食品100Bq/kg)を超えないことを目指し、2011(平成23)年度から2016(平成28)年度まで、農地等4,555.8haの除染に取り組んだ。農地については反転耕、深耕、表土除去、土壌改良資材の散布、樹園地については、粗皮削り、高圧洗浄、牧草地については、反転耕、表土除去、土壌改良資材の散布等を行った。また、農作物の放射性セシウム吸収を抑制する効果のあるカリウム肥料の購入費用の助成も行った。
(2) 市道の除染
2012(平成24)年から着手し2017(平成29)年まで総延長3,170.3kmの除染を完了した。作業内容は、歩道の吸引式高圧洗浄、側溝内の堆積物の除去であり、除去土壌等は本市所有施設等に保管し、中間貯蔵施設への輸送も完了している。
なお、道路除染に係る組織として2014年(平成26)年8月に建設交通部内に道路除染推進課を設置した。道路除染の終結に伴い2018(平成30)年4月に生活環境部原子力災害総合対策課に統合となった。
(3) ため池の除染
2016(平成28)年度から農業用ため池において、8,000Bq/kg超が確認された67箇所の除染を行った。作業内容は、放射性物質に汚染された底質を、水を張ったままでの浚渫や直接掘削により除去し、除去土壌等は市施設に保管(保管土量約34,000t)し、中間貯蔵施設へ輸送も完了している。
(郡山市(2023年3月)『郡山市公式ホームページ』「原子力災害 第18版」<https://www.city.koriyama.lg.jp/uploaded/attachment/57930.pdf>参照2023年10月11日)