(2) 教育(保育)の内容

 幼稚園は幼稚園教育要領、保育所(園)は保育所保育指針により、教育の基本・目標・内容等が規定されている。また、2014(平成26)年4月に「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」が公示され、2015(平成27)年4月に施行した。2017(平成29)年3月にそれぞれが改訂され、2018(平成30)年4月に実施となった。

 新幼稚園教育要領には、幼稚園教育において育みたい資質・能力を幼児の生活する姿から捉えたものを「ねらい」とし、幼児が身につけていくことが望まれるものを「内容」とした。これらを幼児の発達の側面からまとめて「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」の五つの領域を示している。今改訂で、このねらいと内容に基づく活動全体を通して資質・能力が育まれている幼児の幼稚園修了時の具体的な姿を「健康な心と体」「自立心」「協同性」「道徳性・規範意識の芽生え」「社会生活との関わり」「思考力の芽生え」「自然との関わり・生命尊重」「数量や図形・標識や文字などへの関心・感覚」「言葉による伝え合い」「豊かな感性と表現」を、新たに「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」として考慮することが示された。また、特別な配慮を必要とする幼児への指導として、障がいのある幼児などへの教育的支援や帰国子女への指導内容等の工夫等も示された。

 これらは、保育所保育指針及び幼保連携型認定こども園教育・保育要領にも同様の内容が記載されている。

 本市の私立幼稚園・認定こども園連合会では、2010(平成22)年に幼児教育センターを立ち上げて以降、幼児教育実践の研究や教職員の研修、子どもの運動能力調査、子育て支援活動等を継続的に行い、市全体の幼児の教育と福祉に貢献している。