2011(平成23)年に東日本大震災に見舞われ、それに伴う原発事故により教育・保育の場が極端に制限された。目に見えない放射線と対峙し、外遊びや園外保育等屋外活動が禁止され、屋内での教育・保育に限定された。これは教育施設のみならず家庭でも同様に室内で過ごす日々を送らざるを得ない状況であった。その結果、幼児の体力低下、肥満傾向が目立ってきたが、過去にない経験のため対処法が見つからず各園が苦慮した。同年12月23日に屋内の子どもの遊び場としてペップキッズ郡山が本市により設置された。2014(平成26)年には本市において教育・保育施設の屋外遊具更新事業が行われ、2016(平成28)年から表土除去が開始された。その後、子どもへの放射線量計の着用、放射線モニタリングポストの設置等の対策が整備され、放射線量が低下傾向になり、徐々に外遊び等の屋外活動が増えてきた。震災以前の教育・保育に戻ったのも束の間、2020(令和2)年1月に新型コロナウイルス感染症が大流行となった。特効薬がないウイルスの出現が世界中に蔓延し、原発事故による放射線同様対処法の見当が付かず、密を避けマスクの着用が推奨された。これは教育・保育にとって難題とされ、十分な距離を取っての教育・保育の推奨に再び制限される形となった。行事や教育・保育等の見直しを余儀なくされ、制限された教育・保育が2021(令和3)年も続く形となった。