本節では、2012(平成24)年4月から2022(令和4)3月までの10年間の本市の小・中・義務教育学校教育について記述する。この10年間の前半期の本市においては、2011(平成23)年3月11日の東日本大震災と福島原子力発電所の事故からの学校教育の復旧・復興を目指した「子どもたちを放射線から守るプロジェクト」の重点的な取り組みがされた。この間、国においては、2013(平成25)年、いじめ防止対策推進法施行、2015(平成27)年、コミュニティ・スクールの推進、2016(平成28)年、義務教育学校の制度化等などの教育制度改革が示された。後半期は、2019(平成31)年、学校における働き方改革、学習指導要領の改訂(小学校は2020(令和2)年度から、中学校は2021(令和3)年度から全面実施)がなされた時期である。
また、本市においては、「郡山市教育振興基本計画」の第1期計画(2010(平成22)年度~2014(平成26)年度)、第2期計画(2015(平成27)年度~2019(令和元)年度、第3期計画(2020(令和2)年度~2024(令和6)年度)が策定され、教育施策が推進された。
これらの教育施策を踏まえ、本節では、「第1節 教育の動向」の「東日本大震災を乗り越えて」「持続可能な安全安心な学校づくりのために」「予測困難な時代の教育創生へ向けて」との関連を図り記述する。