高等学校卒業生の進路は、表2のとおりである。
学校名 | 卒業生数 | 進学者 | 就職 | その他 | 計 | ||
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国公私大 | 短大 | 各種専修 | |||||
安積 | 306 | 257 | 0 | 2 | 0 | 47 | 306 |
安積御舘 | 10 | 0 | 0 | 5 | 3 | 2 | 10 |
安積黎明 | 275 | 269 | 1 | 1 | 1 | 3 | 275 |
郡山東 | 271 | 214 | 17 | 34 | 1 | 5 | 271 |
郡山商業 | 273 | 80 | 21 | 87 | 84 | 1 | 273 |
郡山北工業 | 269 | 68 | 3 | 55 | 141 | 2 | 269 |
郡山 | 273 | 243 | 7 | 10 | 3 | 10 | 273 |
あさか開成 | 190 | 73 | 24 | 70 | 16 | 7 | 190 |
湖南 | 15 | 1 | 0 | 5 | 9 | 0 | 15 |
郡山萌世(定時制) | 113 | 8 | 2 | 24 | 55 | 24 | 113 |
〃(通信制) | 109 | 7 | 2 | 13 | 24 | 63 | 109 |
小計 | 2,104 | 1,220 | 77 | 306 | 337 | 164 | 2,104 |
郡山女子大附属 | 171 | 57 | 48 | 44 | 19 | 3 | 171 |
日本大学東北 | 455 | 392 | 11 | 39 | 1 | 12 | 455 |
帝京安積 | 385 | 102 | 13 | 169 | 101 | 0 | 385 |
尚志 | 396 | 202 | 26 | 121 | 40 | 7 | 396 |
小計 | 1,407 | 753 | 98 | 373 | 161 | 22 | 1,407 |
合計 | 3,511 | 1,973 | 175 | 679 | 498 | 186 | 3,511 |
出所:各学校からの回答及び学校要覧から作成 |
この10年間は、前の10年間(2001(平成13)~2011(平成23))と同じく、上級学校への進学率の上昇が見られる(2011(平成23)年度の70.2%から2021(令和3)年度には80.5%へと増加)。その中でも、4年制大学への進学者が増加し、県立高校では2011(平成23)年度の45.7%から2021(令和3)年度は58.0%へと大幅な伸びを示し、同様に私立高校でも46.3%から53.5%となった。これに対して短期大学への進学率は、前の10年間と同様、県立高校私立高校ともに引き続き減少している。背景には、短期大学における募集停止や四年制への移行が、全国的な傾向として継続していることがある。なお、専修学校や各種学校への進学者は、実数こそ減少しているものの、進学率には、ほとんど変化は見られなかった。一方、就職については、県立高校で18.2%から16.0%へ、私立高校でも14.6%から11.4%へと、減少が確認できた。また、「その他」についても県立高校では16.8%から7.8%へ、私立高校でも5.7%から1.6%へと、減少が確認できた。以上の結果には、少子化の動向が大きく影響していることは確かではあるが、今後に予定されている高等教育進学者への公的支援の拡充が、さらなる上級学校への進学率上昇へと帰結するか否かが注目される。
(山本 裕詞)