(4) 高校生の進路

 高等学校卒業生の進路は、表2のとおりである。

表2 2021(令和3)年度の市内高等学校卒業生の進路 (2022年3月現在)
学校名 卒業生数 進学者 就職 その他
国公私大 短大 各種専修
安積 306 257 0 2 0 47 306
安積御舘 10 0 0 5 3 2 10
安積黎明 275 269 1 1 1 3 275
郡山東 271 214 17 34 1 5 271
郡山商業 273 80 21 87 84 1 273
郡山北工業 269 68 3 55 141 2 269
郡山 273 243 7 10 3 10 273
あさか開成 190 73 24 70 16 7 190
湖南 15 1 0 5 9 0 15
郡山萌世(定時制) 113 8 2 24 55 24 113
〃(通信制) 109 7 2 13 24 63 109
小計 2,104 1,220 77 306 337 164 2,104
郡山女子大附属 171 57 48 44 19 3 171
日本大学東北 455 392 11 39 1 12 455
帝京安積 385 102 13 169 101 0 385
尚志 396 202 26 121 40 7 396
小計 1,407 753 98 373 161 22 1,407
合計 3,511 1,973 175 679 498 186 3,511
出所:各学校からの回答及び学校要覧から作成

 この10年間は、前の10年間(2001(平成13)~2011(平成23))と同じく、上級学校への進学率の上昇が見られる(2011(平成23)年度の70.2%から2021(令和3)年度には80.5%へと増加)。その中でも、4年制大学への進学者が増加し、県立高校では2011(平成23)年度の45.7%から2021(令和3)年度は58.0%へと大幅な伸びを示し、同様に私立高校でも46.3%から53.5%となった。これに対して短期大学への進学率は、前の10年間と同様、県立高校私立高校ともに引き続き減少している。背景には、短期大学における募集停止や四年制への移行が、全国的な傾向として継続していることがある。なお、専修学校や各種学校への進学者は、実数こそ減少しているものの、進学率には、ほとんど変化は見られなかった。一方、就職については、県立高校で18.2%から16.0%へ、私立高校でも14.6%から11.4%へと、減少が確認できた。また、「その他」についても県立高校では16.8%から7.8%へ、私立高校でも5.7%から1.6%へと、減少が確認できた。以上の結果には、少子化の動向が大きく影響していることは確かではあるが、今後に予定されている高等教育進学者への公的支援の拡充が、さらなる上級学校への進学率上昇へと帰結するか否かが注目される。

(山本 裕詞)