この10年の中で、市の組織の様々な改編が行われたが、生涯学習に関して特筆すべきは、2015(平成27)年4月1日付で行われた文化スポーツ部の新設と教育委員会事務局内での生涯学習部から教育総務部への名称・組織の変更であろう。
文化スポーツ部新設の趣旨は、音楽都市の推進、2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックに向け、「シティプロモーション」、「都市間交流」と「文化・スポーツ」を結びつけることにより、更なる交流人口の増加と地域振興を図るとともに、市長部局で行っている「健康づくり」に関する施策と「スポーツ振興施策」を総合的に推進することにより、広く市民の健康に資する取り組みのより一層の推進を図るというもので、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」第24条の2第1項の規定に基づき、「文化財保護を除く文化に関する事務」及び「学校体育を除くスポーツに関する事務」を市長部局に移管したものである。同時に、政策開発部から「国際政策課」も移管された。
また、生涯学習部は、文化・スポーツに関する事務が文化スポーツ部に移管されることに伴い、教育総務部と名称変更し、生涯学習スポーツ課は生涯学習課となり、生涯学習課の中に、管理係、支援係、文化財保護係(注1)が置かれることとなった。併せて、公民館事業の効率的な推進を図るため、地区・地域公民館の管理、指導及び総括に関する事務を中央公民館から生涯学習課に移管し、中央公民館の係制(管理係、事業係)を廃止した。