災害修繕や新型コロナウイルス感染症による休館が繰り返される中、2016(平成28)年4月、「楽都郡山」にふさわしい図書館づくりを実現するため、本市フロンティア大使で東京藝術大学名誉教授、元同大学附属図書館長の船山隆氏が郡山市図書館名誉館長に就任した。就任記念講演を兼ねた2019(平成31)年1月12日に『戸口純 ピアノコンサート』(参加152名)を開催した。その後、「レクチャーコンサート」として、本と音楽を通して、豊かな人間性を育み、全ての人に質も高い教育や生涯教育の機会を提供することを目的に、第2回は、2019(令和元)年8月12日に『ラ・ルベルティーナ リコーダーコンサート』(参加240名)、第3回は2019(令和元)年10月6日に『グスタフ・マーラーとアルマ・マーラー』(参加150名)、第4回は、2020(令和2)年11月15日に安積疏水をテーマとした『一本の水路』(参加120名)を開催した。各回とも参加希望者が多く、人気を博した。
船山名誉館長のプロデュースによる著名な講師を迎えての、レクチャーコンサートにより、音楽史や本市の歴史、音楽と図書の関わり、音楽書や楽譜などの普及が図られた。各回ともテーマに沿った関連本や資料を展示した。
2020(令和2)年2月15日に開催したホールコンサート『同 治錕 二胡の調べ(どう・ちこん にこのしらべ)』や、2016(平成28)年10月2日に市民文化センターで開催した『湯浅譲二 ふるさと郡山に寄せて』コンサートにあたっても関連図書の展示を行った。
このほか、音楽配信サービス「ナクソス・ミュージックライブラリー」の導入(2017(平成29)年8月1日)や、楽譜類の充実、郷土出身音楽家のCDの専用コーナーの設置を図り、音楽都市にふさわしい図書館づくりをすすめてきた。