郡山市図書館では、市民の利便性を図るため、「いつでも どこでも だれでも」利用できる図書館を目指し、中央図書館を核とする、地域図書館、分館のオンライン化により、ネットワーク化の推進を図ってきた。
2019(令和元)年9月4日に「こおりやま広域連携中枢都市圏」(こおりやま広域圏)が発足したことに伴い、郡山市図書館でも2019(令和元)年10月1日から、貸出利用対象を市民、在勤・在学者から、広域圏内の住民に利用を拡大した。
初年度は、郡山市の他、二本松市・本宮市・須賀川市・田村市・三春町・猪苗代町・浅川町・石川町・小野町・鏡石町・古殿町・大玉村・天栄村・玉川村・平田村の5市7町4村の計16市町村で195名の登録があり、延べ774名の貸出者、2,696冊の貸出冊数(2019(令和元)年度実績)であった。
2022(令和4)年2月7日には磐梯町も加わり、2021(令和3)年度末には443名の登録、1,835名の貸出者数、7,267冊の貸出冊数といずれも3倍近く増え、広域圏内の利用は確実に浸透している。その中でも、須賀川市、本宮市、三春町の居住者の利用が特に多く、館別では安積図書館が須賀川市、富久山図書館が本宮市・三春町の登録、貸出が多くなっており、特に富久山図書館では中央図書館を上回る広域貸出利用がある。これは、同図書館が本宮市・三春町からのアクセスが良いため登録・利用が多く、地域間交流が盛んであることが想定される。