(5) 設備機器の更新

 市民文化センターは開館から40周年(2024(令和6)年)を迎える時期となっており、精密機器を中心に経年による劣化や陳腐化が進んでいるため、計画的に設備機器の更新を行っている。

 この10年間の主な更新機器としては、大ホール舞台吊物機構電気設備(2015(平成27)年度)、大ホール舞台照明設備(2015(平成27)年度)、中ホール舞台照明設備(2016(平成28)年度)、大ホール・中ホール音響設備(デジタル機器化・2016(平成28)年度)、空調設備等制御装置(2018(平成30)年度)、舞台監視カメラ設備(2019(令和元)年度)、電話交換機設備(2019(令和元)年度)、中ホール搬入用昇降機設備(2020(令和2)年度)といったものが挙げられる。

 また、ユニバーサルデザイン化などのサービスアップやSDGsにも取り組んでおり、主なものとしては、正面階段手摺工事(2014(平成26)年度)、トイレ洋式化修繕(2020(令和2)年度)などを中心に、館内外の階段や男子トイレ小便器への手摺取付け、ピクトグラム表示を含むユニバーサルデザインに基づく館内案内表示の設置、館内照明設備のLED化などの改修を随時行っている。

 さらに、館内案内表示への照明器具の取り付け、舞台上で使用する山台(合唱やオーケストラで使用するヒナ段等)用の階段や箱馬といった備品の製作、館内におけるネットワーク回線の構築などを市民文化センター技術職員の手により行い、運営におけるサービスアップとコストダウンの両立を図っている。

 しかしながら、受電設備や消防設備など、開館当初からの機器を使用し続けているものも多数あるため、より一層のユニバーサルデザイン化や、耐震化などを含めた大規模な改修が必要な時期となってきている。

(鈴木 康之)

館内案内表示の設置
(ピクトグラム表示)


舞台山台用階段の製作
(製作中)


舞台山台用階段の製作
(使用状況)