1954(昭和29)年発足の郡山市文化団体連絡協議会(以下「文団連」という。)は、郡山市の文化向上と充実に寄与するとともに、各単位団体及び連合体の連携と連絡を密にして文化都市郡山の一翼を担う組織体である。従って、それぞれの活動範囲は広範なものであり、各団体とも日常の研鑽は勿論ながら、発表会等を通じて団体間の技量向上への共感と探求心の広がりが生まれている。
2020(令和2)年以降の新型コロナウイルス感染症の感染拡大による、いわゆる「コロナ禍」と呼ばれる状況により、一時的に文化の創造意欲や加盟団体の減少がみられた。新型コロナウイルス感染症の収束後の広範囲な文化活動の復興が待たれるところである。
文団連の2021(令和3)年度の総会資料によると、各団体はジャンル毎に区分され、次のようになっている。
文学4、音楽27(合唱・器楽・大正琴・カラオケ)、邦楽23(謡曲・尺八・筝曲・詩吟・民謡)、舞踊18(日本舞踊・洋舞)、演劇8、美術29(日本画・洋画・版画・工芸・書・写真)、華道8、茶道9、その他各種団体7で合計133団体が加盟している(表1)。
文学 | 音楽 | 邦楽 | 舞踊 | 演劇 | 美術 | 華道 | 茶道 | 各種団体 | 計 | |
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2012(平成24)年 | 4 | 30 | 30 | 22 | 7 | 34 | 8 | 9 | 9 | 153 |
2013(平成25)年 | 4 | 28 | 29 | 20 | 7 | 34 | 8 | 9 | 10 | 149 |
2014(平成26)年 | 4 | 27 | 26 | 19 | 7 | 33 | 8 | 9 | 10 | 143 |
2015(平成27)年 | 4 | 28 | 26 | 19 | 7 | 32 | 8 | 9 | 9 | 142 |
2016(平成28)年 | 4 | 28 | 27 | 18 | 6 | 33 | 8 | 9 | 8 | 141 |
2017(平成29)年 | 4 | 28 | 26 | 18 | 7 | 31 | 8 | 9 | 9 | 140 |
2018(平成30)年 | 4 | 27 | 26 | 18 | 8 | 31 | 8 | 9 | 7 | 138 |
2019(令和元)年 | 4 | 27 | 25 | 18 | 8 | 31 | 8 | 9 | 7 | 137 |
2020(令和2)年 | 4 | 27 | 25 | 18 | 8 | 30 | 8 | 9 | 7 | 136 |
2021(令和3)年 | 4 | 27 | 23 | 18 | 8 | 29 | 8 | 9 | 7 | 133 |
出所:郡山市文化団体連絡協議会の各年度総会資料 |
役員改選は2年毎に行われ、2021(令和3)年度は次のとおりである。
顧問 春山秀城、参与 望月敏雄、会長 国分重信、副会長 折笠光助、菅野和子、戸井田楽桜、斎藤和夫であり、常任理事22人及び会計監査2人は各ジャンルから選出された者で構成され、各種の意見や提言などが極めて活発に交わされており、団体間の信頼関係も良好である。
また、市民の文化広報誌として、文団連創立30周年を記念した文団連ニュース第1号は1984(昭和59)年に刊行され、2021(令和3)年11月には第95号が刊行されている。編集委員は2年毎に改選され、2021(令和3)年度においては編集長 安部一美、編集委員 戸井田楽桜、渡邊紘一、藤本秀建が編集に携わり、発行に精力を傾けている。
2021(令和3)年度の事務局は、元中央公民館長の高橋正好が事務局長を務め、補佐役として事務局次長に近藤チヨと橋本真紀が従事した。