(5) 郡山市民文化センターの地震被害と新型コロナウイルス感染症による文化活動への影響

 例年、市民文化祭の主催行事、参加行事をはじめとする多くの文化活動が郡山市民文化センター(以下「市民文化センター」という。)を会場として開催されていたが、2020(令和2)年からの新型コロナウイルス感染症の感染の広がりと、2021(令和3)年に発生した福島県沖地震の被害は、それらの活動にとって異常事態といえるほどの大きな制約となった。

 市民文化祭の項でも述べたが、2020(令和2)年には新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け主催行事はすべて中止とし、参加行事も大幅に減少したことに伴い、市民文化センターを会場とする市民文化祭行事の件数も少なくなり、開催した行事も感染対策を探りながらの実施となった。

 2021(令和3)年は2月13日に発生した福島県沖地震では、市民文化センターの建物に被害が発生し、地震翌日の14日から2022(令和4)年1月7日まで休館となり、その期間は市民文化祭の行事も含めて使用することができなくなった。市民文化祭に参加する団体も前年よりは増加したものの、引き続く新型コロナウイルス感染症の流行と、主要な会場の一つであった市民文化センターが使えなかったことにより、中止となった行事も多くみられ、文化活動へ及ぼした影響は多大なものとなった。