文芸にかかわる団体は次のとおりである。
【文学】
青い窓の会、郡山野火俳句会、詩の会こおりやま、郡山市川柳協会
青い窓の会では、1958(昭和33)年の児童詩誌「青い窓」創刊以来今日まで毎年、児童詩集『こどもの夢の青い窓』の編集発行を行っている。詩集の出版により、子どもたちに言葉の面白さを伝え、豊かな感性が育つこと、一般社会には心を含めて子どもの実像を理解してもらうことを目的に活動している。
郡山野火俳句会は1981(昭和56)年に現代俳句の正しい発展に寄与するために、会員50名により設立されたもので、定例句会と吟行句会を開催するほか、年間句集『白蘆』を発行している。俳誌「野火」行事の参加をはじめ、各種俳句大会に参加し、俳句の普及に努めている。
詩の会こおりやまでは例年、詩集「熱気球」を出版している。また、市民文化祭参加行事として毎年「現代詩作品展」を開催しており、詩への関心を持ってもらうための広報活動を行っている。
2016(平成28)年には、第69回福島県文学賞詩部門正賞を安部一美が受賞している。
2021(令和3)年の「熱気球」の編集委員は、安部一美、高橋静恵、松坂佳夫らとなっている。
郡山市川柳協会は2005(平成17)年から、地域での川柳の普及と川柳愛好者の親睦融和を図るため設立されたもので、東北川柳連盟川柳大会や福島県川柳大会、郡山市川柳大会など川柳についての深い学習と普及を図るための活動を行っており、展示会なども開催している。
また、団体の活動ではないが、2016(平成28)年には『三谷晃一全詩集』が刊行された。文団連の会員であった故三谷晃一は、詩集『蝶の記憶』(1956)、『河口まで』(2004)等の刊行のほか、文団連が委嘱した合唱組曲「郡山賛歌」(湯浅譲二作曲)の作詞、文団連制作舞踊劇「鬼生田物語」、「萩姫物語」(いずれも岡部富士夫作曲)の作詞も手掛けた。