(3) がくとくんバンド

 郡山市のイメージキャラクターによるバンド「がくとくんバンド」が設立されたのは2013(平成25)年である。ドラムとエレキギター、キーボードの3人がさまざまなアーティストとのコラボによって演奏を行い、「楽都こおりやま」を発信し、各地に出向き演奏を披露している。演奏をしているメンバーは一般の社会人、市職員などである。時により、三味線奏者などが共演をすることもあり、幅広く音楽のジャンルや楽器を問わない活動を展開している。ボーカルのゲストメンバーとの共演なども数多く行っている。また演奏に際しては、このバンド唯一のテーマ曲「はばたけがくとくん」を演奏している。この「がくとくんバンド」の最大の特徴は、着ぐるみを身につけての演奏である。視界が狭くなることを、演奏の出来不出来に結びつけることなく、完璧な演奏を求めているメンバーにとって、演奏上の苦労は多いとのことである。譜面台の上に鏡を載せて、ベースを弾く手元を映すなどの努力も数多く行っている。またバンドの性格上、全国各地での演奏の機会も多く、郡山市の姉妹都市久留米市では市の施設の完成に招待されての演奏が行われた。このように、がくとくんバンドは音楽を通しての街づくりにその一端を担って活動を続けている。

(大槻 順一)