3 高等学校の音楽活動

 2012(平成24)年度から2021(令和3)年度までの郡山市内各高等学校の活躍は次のとおりである。

 合唱・器楽・吹奏楽・マーチング等の各分野で互いに切磋琢磨し、常に全国でも高い水準を保ち続けた10年間であり、正に、「音楽都市郡山」の源であるといえるだろう。

 しかし、2019(令和元)年から猛威を振るった新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の影響により、高校生の音楽活動は、現在様々な困難に直面している。2020(令和2)年の各種大会は軒並み中止を余儀なくされた。高校生にとって活動の集大成の場であるコンクールが開催されなかったのは、長い歴史を振り返っても初めてのことであり、今後の音楽活動に与える影響が懸念される。

 また、この期間は、とりわけ、歌うことが制限され、合唱を中心とした高校生の音楽活動に大きな影響を与えたことは否めない。活動が制限され、昨今の少子化の影響も重なり、部員数が激減するなど、各校は様々な課題を抱えている。

しかし、2020(令和3)年に再開された各種コンクールでは以前と変わらず、全国トップレベルの成績を収めた。このことは、各校顧問と生徒たちのたゆまぬ努力の結果であり、今後に向けて本当に頼もしい限りである。正に、「音楽都市郡山」の財産といえるであろう。