(1) 合唱

 合唱では、市内各校が切磋琢磨し、この10年でさらなる進化を遂げ、そのすそ野を広げている。

 郡山高等学校合唱団は、2012(平成24)年~2021(令和3)年まで、全日本合唱コンクール全国大会高校部門Bグループ(32人以上)(以下「全日本全国」)に9回連続出場し、金賞7回、銀賞2回を受賞した。特に2018年からは3回連続で金賞ならびに部門最高賞に与えられる文部科学大臣奨励賞に輝いた。NHK全国学校音楽コンクール全国コンクール(以下「Nコン全国」)にもこの10年で7回出場し、金賞3回、銀賞2回、優良賞を2回受賞している。また、声楽アンサンブルコンテスト全国大会(以下「声楽アンコン全国」)にも9回連続で出場し、高校の部で金賞を8回、全ての部門の上位団体で行われる本選でも、総合2位を4回受賞している。この10年での活躍は日本一であり、郡山だけではなく日本の合唱界を牽引する存在となっている。2021(令和3)年に開催された東京2020オリンピック競技大会の開会式にも招喚され、世界へ向けてその歌声を披露した。今後の活躍にも注目される。


図1 2018(平成30)年全日本合唱コンクール全国大会出場の郡山高等学校合唱団(郡山高等学校提供)

 安積黎明高等学校合唱団は、全日本全国大会へ8回出場し、金賞4回、銀賞3回、銅賞1回を受賞した。この合唱団は、1978(昭和53)年から2017(平成29)年まで前人未到の40年連続でこの大会に出場した実績を誇り、正に日本の合唱界を牽引する存在である。2018(平成30)年にその記録は途絶えたが、2021(令和3)年にはAグループ(32人以下)に出場し、部門第2位の大分県知事賞を受賞した。Nコン全国にもこの10年間で6回出場し、銀賞1回、銅賞2回、優良賞3回を受賞した。また、声楽アンコン全国にも5回出場し、いずれも金賞を受賞し、本選でも総合3位を含む入賞を果たした。

 安積高等学校合唱団は、2012(平成24)年に全日本全国へ出場し金賞を受賞した。また、声楽アンコン全国にも2016(平成28)年~2018(平成30)年、2021(令和3)年の4回出場し、銀賞1回、銅賞3回を受賞した。

 その他の各高校も声楽アンコン全国での活躍が目覚ましい。

 郡山東高等学校合唱団は、2013(平成25)年、2014(平成26)年の2回出場し、本選総合4位を含む金賞を2回受賞した。同じく郡山女子大学附属高等学校合唱団は、2013(平成25)年、2014(平成26)年、2016(平成28)年、2017(平成29)年と4回出場し、銀賞1回、銅賞3回を受賞した。日本大学東北高等学校は、2017(平成29)年~2019(令和元)年、2021(令和3)年の4回出場し、本選総合4位を含む金賞を3回、銅賞を1回受賞した。それぞれが特徴ある合唱団であり今後が楽しみな団体ばかりである。