(3) 吹奏楽・マーチング

 吹奏楽、マーチング部門の活躍も目覚ましい。

 帝京安積高等学校吹奏楽部は、2013(平成25)年に東日本学校吹奏楽大会(30名以下の最高峰)に出場し、銀賞を受賞した。また、全日本マーチングコンテストに2019(令和元)年、2021(令和3)年に出場し、銅賞を受賞した。さらには、2019(令和元)年全日本吹奏楽コンクール東北支部大会に出場し、銀賞を受賞した。吹奏楽の分野で郡山を牽引する存在で、今後のさらなる活躍が期待される。

 郡山女子大学附属高等学校マーチングバンド部は、マーチングバンド全国大会に2016(平成28)年、2018(平成30)年、2019(令和元)年、2021(令和3)年に出場し、銅賞3回、グッドミュージック賞を1回受賞した。  

 郡山高等学校吹奏楽部は、全日本吹奏楽コンクール東北支部大会に2016(平成28)年、2017(平成29)年に出場し、銀賞1回、銅賞1回を受賞した。

 冒頭に述べたように、高校の音楽活動は、現在様々な課題を抱えており、大きな変革期を迎えている。しかし、高校生のこれまでの取り組みの中に未来への希望を見出すことができる。

 郡山の高校生は、この10年、いずれの分野でも小・中学校との連携、各校同士の交流などが盛んに行われており、音楽コンクール以外にも幅広い活動を行っている。その代表ともいえる活動の例が、「たなばたコンサート」である。2013(平成25)年に郡山市内の各校が集結し、郡山市高等学校合唱連盟を立ち上げ、郡山市高等学校管弦楽団とともに合同演奏会を行って以来、毎年継続し音楽ファンの注目を集めている。このように、音楽を愛する仲間が集い、人と人との繋がりを大切にしながら切磋琢磨していくことが、高い水準を保つ原動力となっている。今後も音楽都市を象徴する存在であってほしいと願って止まない。

(宍戸 真市)

図3 たなばたコンサート(2015(平成27)年7月筆者撮影)