(6) 郡山吹奏楽団

 1972(昭和47)年に創立した福島県で最も歴史ある吹奏楽団の一つ。創立目的である「吹奏楽活動を通じて音楽文化の向上を図り、明るい街づくりに貢献する」をテーマに地域に根ざした活動をしている。現在の団員は、郡山市を中心に県内から集まった約60名。10歳代の学生から、70歳代の社会人まで幅広い年齢層で構成されている。

 毎年開催される「スプリングコンサート」では、日本を代表する作・編曲家の故岩井直溥、郡山市を代表する音楽家の佐藤守廣、岡部富士夫を客演指揮に迎え、エリックミヤシロ(トランペット)、小倉清澄(クラリネット)、中川英二郎(トロンボーン)、田中靖人(サクソフォン)、荒川洋(フルート)など日本を代表するトッププロ奏者と共演し、好評を得ている。2015(平成27)年には、郡山市内の合唱有志を募り「郡吹ワーグナー合唱団」を結成し、吹奏楽と合唱によるワーグナーオペラの魅力を表現し、多方面から注目された。2017(平成29)年より作曲家・舞台音楽家の宮川彬良を客演指揮に招き、県内外からの来場者で、郡山市民文化センター大ホールを満場としている。

 音楽技術向上にも取り組み、毎年福島県吹奏楽コンクールに出場し、金賞または銀賞を受賞している。2015(平成27)年、2016年(平成28)年は県代表として東北大会への出場を果たしている。


図1 スプリングコンサートアンコール 薫小学校の一同と

 その他にも「郡山市こどもまつり」「郡山市器楽の祭典」「アンサンブルコンサート」や、小中高校への奏法レッスン、企業からの依頼演奏も行い、高齢者福祉施設などへの訪問演奏にも力を入れている。こうした活動を評価され、2020(令和2)年には郡山市市民活動推進顕彰≪まちづくりハーモニー賞≫を受賞した。

 これからも地元に根ざしながら「音楽を通じた活気ある街づくりと多くの人に感動をお届けできるよう」積極的に活動していく。