(7) 郡山市民オーケストラ

 2011(平成23)年3月11日の東日本大震災の影響で2011(平成23)年度の定期演奏会を1年間延期したが、福島県復興を願う演奏会(10月10日 福島市音楽堂)、矢祭町文化祭40周年記念事業「クラシックふれあいコンサート」(11月3日 ユーパル矢祭)など出前演奏や復興祈念演奏会に参加した。2012(平成24)年度の以降の活動は以下のようになる。


図2 震災後最初の演奏会 (第44回定期演奏会)

 

【2012(平成24)年度】

 6月24日 第44回定期演奏会(第56回公演) 郡山市民文化センター

 1月27日 第45回定期演奏会(第57回公演) 郡山市民文化センター

 

【2013(平成25)年度】

 7月7日 ファミリーコンサート12(第58回公演) 郡山市民文化センター

 12月15日 第46回定期演奏会(第59回公演) 郡山市民文化センター

 

【2014(平成26)年度】

 6月22日 第47回定期演奏会(第60回公演) 郡山市民文化センター

 11月16日 第48回定期演奏会(第61回公演) 郡山女子大学建学記念講堂

 

【2015(平成27)年度】

 11月8日 トヨタコミュニティコンサートin福島こおりやま(第62回公演)

 復興を祈るコンサート 郡山女子大学建学記念講堂

 

【2016(平成28)年度】

 6月26日 ファミリーコンサート13(第63回公演) 郡山市民文化センター

 12月11日 第49回定期演奏会(第63回公演) 郡山市民文化センター

 

【2017(平成29)年度】

 6月25日 第50回定期演奏会(第64回公演) 郡山市民文化センター

 11月23日 第51回定期演奏会(第65回公演) 郡山市民文化センター

 

【2018(平成30)年度】

 6月24日 ファミリーコンサート14(第66回公演)

      郡山市民文化センター(けんしん郡山文化センター)

 11月18日 第52回定期演奏会(第67回公演)

      郡山市民文化センター(けんしん郡山文化センター)

 

【2019(令和元)年度】

 6月23日 第53回定期演奏会(第68回公演)

      郡山市民文化センター(けんしん郡山文化センター)

 12月22日 第54回定期演奏会(第69回公演)

      郡山市民文化センター(けんしん郡山文化センター)

 

【2020(令和2)年度】

 12月6日 特別演奏会(第71回公演)

      郡山市民文化センター(けんしん郡山文化センター)

     (新型コロナウイルス感染症のまん延のため大人数での定期演奏会を見合わせ、後援会の会員を対象に演奏会を開催した。)

 

【2021(令和3)年度】

 6月27日 ファミリーコンサート15(第72回公演)

      郡山女子大学建学記念講堂

     (2021(令和3)年2月の福島県沖地震の余震のため郡山市民文化センター(けんしん郡山文化センター)が使用不可になり会場を変更した。)

 1月10日 第55回定期演奏会(第70回公演)

      郡山市民文化センター(けんしん郡山文化センター)

 

 10年間の活動を振り返ってみると、大きく二つの点が上げられる。一つは、2012(平成24)年から、東日本大震災からの復興を音楽で支えたいという気持ちで音楽活動を続けてきたことである。特に2015(平成27)年の第62回公演では指揮者に小林研一郎氏を迎えマーラーの交響曲第2番を地元の「復興を歌う会」合唱団との共演を通して復興への祈りを発信したことが記憶に残る。


図3 第62回公演 小林研一郎氏によるマーラー「復活」

 もう一つは2019(令和元)年からの新型コロナウイルス感染症まん延中でのコンサート実施であった。2019(令和元)年度からの活動記録でわかるとおりであるが、コンサートホールが使用可能であったことが幸いして感染防止対策を徹底しつつ、途切れることがなく練習や演奏会を開催できた。このことは、団員にとって大変な励みになった。上記の定期演奏会以外にも「みんなで歌う第九の会」と2014(平成26)年~2018(平成30)年まで5回共演の機会を得ることができた。

 2021(令和3)年で創立50周年を迎え、2023(令和5)年2月には秋山和慶氏を招へいし、創立50周年記念演奏会を開催した。これを一つの区切りとして次の50年に向けてオーケストラの音楽を研究し、地域の音楽文化向上のため精進していきたいと考えている。


図4 創立50年の歩み 冊子の写真


図5 みんなで歌う第九の会演奏会