郡山出身の若手音楽家たちの活躍は目ざましいものがある。当然ながら各個人の努力によるコンクール参加が主な活躍への道であるが、他にも郡山ジュニアフィルハーモニーオーケストラの出身者の活躍など特筆すべき状況が近年増している。
(1) 小堀勇介(こぼりゆうすけ)
テノール歌手。安積黎明高校卒。国立音楽大学・大学院卒。
学部卒業時に矢田部賞、大学院修了時に声楽部門最優秀賞を受賞。2016(平成28)年、文化庁海外研修生、イタリア・ボローニャ留学。
第36回日本音楽コンクール声楽部門第1位。イタリア・ペーザロにてアカデミアロッシーニアーナ参加以来国際的に活躍。国内のオペラやコンサートに出演。
(2) GRe4N BOYZ(GReeeeN)
HIDE(ヒデ)、navi(ナビ)、92(クニ)、SOH(ソウ)の男性4人組により、GReeeeN(グリーン)のグループ名で郡山市で結成されたボーカルグループである。メンバー全員が歯科医師免許を持ち、医療との両立のため顔を伏せて活動を行っている。
「愛唄」「キセキ」「遥か」「オレンジ」等、数々のヒット曲を生み出した。楽曲だけでなくGReeeeNを題材にした書籍や映画「キセキ―あの日のソビト―」のヒットにより、その生き方にも注目が集まった。2017(平成29)年にはデビュー10年を迎え、さいたまスーパーアリーナで公演、1万6,000人を動員。同年夏には5度目の全国ツアーを実施し。2019(平成31・令和元)年には映画「愛唄―約束のナクヒト―」を公開し、中国、上海公演を開催し、その後も全国ツアーを行っている。
2019(平成31)年2月に郡山市から「フロンティア大使」の委嘱を受ける。
2024(令和6)年3月19日にはグループ名をGReeeeNからGRe4N BOYZ(グリーンボーイズ)に変更した。
(3) 佐藤秀徳(さとうしゅうとく)
トランペット・フリュゲル・ホルン奏者。シアターオーケストラ東京首席奏者。東京芸術大学卒。
オーケストラの首席奏者として活躍している。NHKテレビドラマの劇音楽伴奏などの実績がある。「みんなで歌う第九の会」参加他コンサート出演などを行っている。
(4) 山崎亮汰(やまざきりょうた)
ピアニスト。安積黎明高校卒。
15歳にてピィティナピアノコンペティション特級グランプリ賞。2012(平成24)年にはジーナ・バッカウアー国際ピアノコンクールジュニア部門優勝。
アメリカ・ロサンゼルスにてソロリサイタル開催。2019(令和元)年9月、小林研一郎指揮、日本フィルハーモニー交響楽団とチャイコフスキーピアノ協奏曲第一番共演。2014(平成26)年、第1回ケアロヒ国際ピアノコンクール優勝。
(5) 山中千尋(やまなかちひろ)
ジャズ・ピアニスト。郡山市生まれ。桐朋女子高校音楽科、桐朋学園大学音楽部卒。バークリー音楽院(アメリカ)留学。
2001(平成13)年、「アウトスタンディング・アワード」受賞 バークリー音楽院を首席卒業。同時に文化庁在外派遣研修生となる。
2002(平成14)年12月セカンドアルバムがジャズチャートで第1位を獲得。以後国際的活動が日本でも知られるようになる。
ニューヨークを中心に活動を続ける。2004(平成16)年1月、ニューヨーク・カーネギーホールへ出演。日本でのコンサート活動も行う。2007(平成19)年4月にはスイングジャーナル紙「第57回日本ジャズメン人気投票」で2年連続の第1位となる。2009(平成21)年3月には第23回日本ゴールドディスク大賞受賞他多数の受賞歴を有する。
2010(平成22)年3月に郡山市から「フロンティア大使」の委嘱を受ける。