キリスト教関係でみると、大きな動きは、細沼町の郡山細沼教会が合併により歴史的幕を閉じたことである。2021(令和3)年2月13日の福島県沖地震により、日本基督教団郡山細沼教会の教会堂が半壊し、改修を断念し、解体することとなった。その取り壊しを機に、清水台にある日本基督教団郡山教会(小峰擁)と合併をすることとなり、郡山細沼教会は127年の歴史的役割を終えることとなった。郡山細沼教会は1929(昭和4)年に建てられたもので、2002(平成14)年、国の登録有形文化財に登録された歴史的建造物であった。その他の動きとして、2012(平成24)年「福島の震災を語る会」から、大震災から10年のキリスト教の動きを記す「フクシマからフクシマへの道」が「福島県キリスト教連絡会」から発刊された。「連絡会」は、2011(平成23)年11月11日に設立され、2020(令和2)年からくりかえし全体会を開き、「福島の震災を語る会」を企画し、今まで協働することのなかった教会が、震災を機に共に働くことが出来たことを評価する内容が示されている。また、ミッション東北郡山キリスト福音教会から同様の活動についての報告がされている。さらに、郡山グレースガーデンチャペルからも報告されている。
2021(令和3)年7月、歴史研究者の庄司一幸氏は「郡山教会127年史」を発刊した。キリスト教関係のあゆみを詳しく調べられており、大変参考になる。
その他、カトリック郡山教会・郡山キリスト共同教会や郡山キリスト福音教会・郡山コスモス通りキリスト教会・郡山ルーテルキリスト教会など各地にある教会も日曜礼拝や研修、読書会やコーラス、ボランティア活動などに積極的にとりくみ、地域社会に貢献している。
新宗教の動きとしては、天理教郡山分教会が講話や相談窓口をつくり、立正佼成会では、教化活動とともにユニセフ募金・アフリカ支援・社会奉仕・海外への平和活動などをすすめ、その他の宗教団体も地域活動をはじめ平和活動と社会奉仕の活動を広げている。