民俗は人々の生活、日常の事柄を対象としている。その中でも日常と非日常は大きく変わることがあり、「ハレの日」という言葉はよく言われるものである。近年は、当たり前と思われてきた生活を大きく変化させるような出来事が起こり、民俗も変化してきている。
2012(平成24)年から2021(令和3)年までの間には、東日本大震災の余震が続き、規模の大きい地震も繰り返し起こった。また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、日常生活も変化するほど、大きな影響を与えた。
ここでは東日本大震災と新型コロナウイルス感染症という出来事が、郡山市の民俗文化にどのような影響を与えたかについてみていくことにする。