84.銅鐘(広度寺)(どうしょう(こうとじ))

 

県指定重要文化財(工芸品) 昭和28(1953)年10月1日指定

所在地郡山市西田町鬼生田字前田119
所有(管理)者名広度寺
アクセス郡山駅から車で約25分
「郡山市の文化財」マップで位置を見る

 口径54.7cm、高さ71cmの小型の銅製の梵鐘で、上部の笠形と呼ばれる部分の張りを抑えて優美に作られています。乳の間の下部の池の間に、次のような文章が彫られています。

  大日本国陸奥州田村県
  広渡禅寺住持比丘応衡
  本寺檀那平遠長
  結縁之衆二十一人
  大工秦景重
  永徳二年庚戌十一月八日奉行比丘証本

 この銘によって、南北朝時代末期の1382年(永徳2=弘和2)年に作られたものであることが分かります。福島県内では、喜多方市の新宮熊野神社の1349(貞和5=正平4)年の銅鐘に次ぐ古いものです。

 檀那すなわち施主の平遠長は、1404(応永11)年の一揆契状に登場する「鬼生田 山城守秀遠」に連なる人物かと思われます。鋳造師の秦景重の作品は、宇都宮市の一向寺や千葉県の香取神宮寺等にも残されています。

ちょっとブレイク

鬼はここで生まれた?

西田町鬼生田はその名の通り、鬼が生まれところと伝えられています。現に、鬼が子供だったころに遊んだ石が存在しているのですから本当かも?!地元ではその石を『鬼石』と呼び、節分の豆まきも鬼は外じゃなく「鬼はそこ、福は内」と言うそうです。