99.蒔絵 神馬図額(まきえ しんめずがく)

 

県指定重要文化財(工芸品) 昭和30(1955)年12月27日指定

所在地郡山市田村町山中字本郷135
所有(管理)者名田村神社
アクセス郡山駅前から旧国道経由東山霊園行き、蓬田線蓬田行き、山中下車徒歩7分
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 人々が神仏への諸事祈願のおり、生馬奉納に代わり馬絵を描いて上げる絵馬奉納がはじめられた歴史は古く、奈良時代までさかのぼるようです。しかし、そのように古い絵馬はほとんど残っていません。

 しかし、田村神社には室町時代末の1570(元亀元)年と1571(同2)年に奉納された蒔絵仕法の絵馬2面が保存されています。この2面の絵馬は小形ですが、福島県内に現存する絵馬では最も古いものに属しています。

 元亀元年の絵馬(写真右)は縦28cm・横36cmの方形で、漆地に金粉を蒔いて研ぎ出した金梨子地の斑毛と銀蒔絵で表した模様毛を組み合わせた「繋ぎ駒図」です。奉納者は木村右兵衛尉景重という人物です。元亀2年の絵馬(写真左)も方形の「繋ぎ駒図」で、縦24cm・横41cmです。駒全体を金蒔絵で表し、その輪郭を高蒔絵で描いています。奉納者は長谷川丹波守秀次という人物です。奉納者は、彼らが武者であろうと言う以外は出身地も社会的地位もわかりません。しかし、これらの絵馬は数少ない中世の絵馬としてばかりでなく、中世における大元帥明王の信仰を象徴するものとして極めて貴重な絵馬です。

ちょっとブレイク

静御前の腰かけ石

義経を追って奥州に旅に出た静御前は、田村町谷田川字鈴ケ内の小高い丘で一休みし、そのとき腰かけたと伝えられる石が残っています。