103.絵馬 繋馬図(えま つなぎうまず)

 

県指定重要有形民俗文化財 昭和55(1980)年3月28日指定

所在地郡山市田村町山中字本郷135
所有(管理)者名田村神社
アクセス郡山駅前から旧国道経由東山霊園行き、蓬田線蓬田行き、山中下車徒歩7分
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 この「繋馬図」は、縦69cm、横115cmの家型絵馬です。絵の下地に金箔をはり、画面いっぱいに杭に繋がれた黒色の飾馬が描かれています。上部に横書きに「諸願成就所」、左端縦に「奉懸御賓前馬一疋」と書かれ、奉額の心を記しています。奉額年は「慶安五年壬辰正月吉日」(1652)で、奉額者は「勢州住」(伊勢国の住人)の「荒木正三郎」という人物です。絵馬師の名はわかりません。

 絵馬の一般的な分類として、享保年代(1716~1735)以前に奉懸された絵馬を古絵馬、大きさでは縦横30cm未満のものを小絵馬、それ以上のものを大絵馬と呼んでいます。したがって、この分類に従うとこの「繋馬図」は時代的に古絵馬であり、形態上からは大絵馬に属します。古絵馬はその分布や保存数が非常に少なく、近世初期以前の寺社信仰を知る上で極めて重要な資料です。

 「繋馬図」は、古絵馬として貴重であることはいうまでもありませんが、それとともに大元帥明王社の信仰の広がりを示す資料として高い価値を示しています。

ちょっとブレイク

田村麻呂の母は大醜女?(しこめ)

数々の伝説が残る坂上田村麻呂。その母親は田村町金屋の阿古陀媛(あこだひめ)と言われています。なんでも稀にみる大醜女だったようですよ。