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解題・説明
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1751(寛延4)年5月17日の製造年月日銘を刻む如宝寺の銅鐘は、口径が83.5cm、高さ112cmの吊鐘で、俗に「イボナシの鐘」と呼ばれています。それは、鐘の乳の間という部分(鐘の部分名称は、上から竜頭、笠、上帯、乳の間、池の間、中帯、草の間、下帯、駒の爪とよばれる)に、多くの鐘に見られるイボ状の凸起がないためです。 この鐘の製造にあたっては、鐘の強度や音の響きの面で大変難しい技術を要したといわれています。撞木(鐘をつく棒)のあたる撞座には複弁式八葉蓮華文という文様が4個あり、鐘の下側の下帯には唐草文様が、鐘の上から下に帯状につけられた縦帯には金剛界の五仏を表わした梵字を、乳の間には5字4行ずつの仏のことばが、それぞれに鋳出されています。また池の間には当時の檀家(その寺に墓地があり、寺の費用を負担する家)や世話人、また鐘の製造に関する銘文が刻まれています。 この銅鐘は、現在は使用されておらず、寺院内に大切に保存されています。
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