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解題・説明
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絵馬「大江山図」は田村神社に奉納されている浮世絵鳥居派の大絵馬2面のうちの1面です。この絵馬の大きさは縦が165cm、横255cmの家型の大絵馬で、絵師は鳥居派の祖で鳥居清信(1664~1729)です。黒漆塗の額縁には銅製の飾金具があり巴紋があります。奉納年月や奉納者名の記載はありませんが、絵師や額の装丁から大名格の人物による奉納と思われます。 図柄は、源頼光が山伏姿にふんして酒呑童子を退治する話を図柄化したもので、画面右下に童子の住みかの洞窟入り口を描き、画面いっぱいに洞窟内広間での童子討伐直前の酒宴の様子を描いています。右上に頼光一行を、左上に侍女を従えた美少年姿の童子を、中央に踊る鬼共の前で悠然と飲酒する渡辺綱を描いています。武門の英雄頼光や渡辺綱にあやかり武運長久を祈願しての奉納でしょう。 清信は俗に「ひょうたん足みみず描き」という技法で芝居絵や役者絵を描き、浮世絵界に地位を確立しました。この「大江山図」の左下衝立の絵に「日本画工鳥居清信図」の銘と印章があることから、彼の自信作であるといわれています。 以上のことから文化史的に非常に貴重な絵馬だといえます。
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