|
解題・説明
|
大安場古墳は全部で5つの古墳からなり、1号墳、2号墳が国の史跡に指定されました。 1号墳は全長83m前後、前方部が2段、後方部が3段の東北地方最大の前方後方墳で、平成3年に発見されました。古墳時代前期後半(4世紀後半)の築造と考えられますが、後方部の墳頂からは長大な木棺が発見され、腕輪型石製品や武器・農工具を副葬していました。さらに、築造時に墳頂部に並べられていたと考えられる底がない壷型土器も出土しました。 1号墳は、東北地方南部を代表する古墳であり、下野・那須地方との関連もうかがえ、東北地方の古墳時代の政治・社会と、東北地方への古墳文化の波及を考えるうえで重要であり、特に腕輪型石製品の発見は、この地に大和朝廷の支配が及んでいたことを裏付けました。 1号墳に接して、5世紀後半に造られた2号墳以下の小規模な古墳は、4世紀の大型古墳築造後の5世紀後半に群集化した小古墳群が造られ始めるという東北地方南部の古墳群の特徴を示しています。
|