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解題・説明
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田村町糠塚下滝地内、通称権現山の山頂部は、露出する花崗岩の巨石が林立し、その露出部の直立面を利用して、磨崖線彫りにて西国三十三観音が立像・座像の姿態で刻まれ、1番から33番まで巨岩の威容のなかを、巡拝するという観音霊場信仰の場として伝わっています。 1805(文化3)年9月、当所に庵住の随法恵順が、本寺である飯豊村(現小野町)東光寺の助力、さらには地方本寺皮籠石極楽寺の応護により、前年発生した凶害による供養・除災祈願がこめられ、小野町・栃山神・中津川・細田・糠塚など諸藩の領域を越えた幅広い庶民信仰は、被害村落をうかがわせる歴史資料です。 草深い山間村落に中世的信仰の形態を強く残し、近世に続いた阿武隈山系信仰圏のなかで、真言宗系に属する三十三霊場は類例が少なく、近世宗派活動の資料価値のうえからも、稀有な庶民信仰の遺跡です。
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